同ジャケットは2020年10月に同ブランドが発表した「ボーン トゥ プロテクト サステナビリティ プラン」の柱である気候変動やサーキュラリティーへの取り組みなどを体現したアイテムで、ダウン以外の生地やジップ、ボタン部分には再生ナイロン素材の「エコニール」を使用した。これにより通常の生産工程と比較して、二酸化炭素排出量の約40%を削減した。ダウンはトレーサビリティーや徹底した品質管理が行われている製品に付与されるDIST認証(Down Integrity System and Traceability)を取得。袖には“MONCLER BORN TO PROTECT”の文字を施し、内側には1960年代から「モンクレール」のジャケットの裏地に登場してきたキャラクターのモンダックを描いた。モンクレール パッケージにもこだわり、ショッピングバックやギフトボックスには再生紙を使用した。
SF映画が着想源。ハイブリッドデザインはさらなる次元へ ようやくコレクションがスタートすると、『インターステラー』というインスピレーション源とブランドの継続的なテーマが見事にかみ合っていく。映画に見る本棚のプリントや、クーパーのセリフ「it was never meant to die here(ここで死ぬはずじゃなかった)」をフィーチャーしたモールス信号などのプリントは、ファンの心をくすぐるレファレンスだ。
デザインの中で印象的なのがアイキャッチ―なロゴ。“Make It Rain”や“I’m So High”といったスローガンを用いると同時に、モンクレール ジーニアスのオリジナルロゴもスウェットのポケット部分や、コーチジャケットの胸元など随所に配した。さらに、“Palm Angels”の文字も時折顔を覗かせる。